すばらしい聖書

聖書は「隠れたベストセラー」と呼ばれることがあります。全世界で最も読まれている作家はシェイクスピアで、これまで最低でも20億冊は売れたそうです。次に読まれているのが、アガサ・クリスティだそうで、彼女の本も、やはり20億冊売れたとのこと。では、聖書は全世界でどれぐらい売れているのでしょうか。日本語版ギネスブック1999年度版には、1815年から1998年の約180年間の発行部数が、推定3880億冊、という数字が公式記録として掲載されているそうです。また、日本聖書協会の統計によると、1874年～2004年の約130年間に、日本で販売・頒布された聖書は、3億4584万1334冊。平均すると、毎年266万冊が世に出たことになります。　日本では、年間10万部売れればベストセラーと呼ばれ、そのような本は毎年300タイトルほどしか出ないそうです。そのような中で毎年コンスタントに200万部が売れている聖書は、私たちが思う以上に読まれている本なのです。

 

すばらしいキリスト

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、 ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。 ヨハネによる福音書3章16節

聖書が最も大切なこととして教えている、聖書全体の中心となる教えは、「イエス・キリストを救い主として信じるならば、その信仰によって、誰でも救われる」、ということです。

イエス・キリストを救い主として信じる、ということは、

①イエス・キリストが十字架で死なれたのは、私の罪のためであった、ということを認め、受け入れ、信じること。

②イエス・キリストが復活して今も生きておられるのは、私自身の永遠の命の希望であり、また、この地上の生涯においても、キリストが私の主となってくださるためである、ということを受け入れ、信じること。

です。

聖書は、すべての人が罪人である、と、教えています。このように申し上げると、「いや、私は、人を傷つけたり、人の迷惑になるようなことはしていません」、とおっしゃるかもしれません。「私なりに、善良な市民として生きる努力をしてきた、犯罪者のように言われるのには、納得がいかない」、とおっしゃるかもしれません。確かにその通りでしょう。あなたは常識的で、善良で、親切な方です。けれども、「人はうわべを見るが、主は心を見る」と言われる神様の御前では、いかがでしょうか。心の中で人を憎んだり、悪口を言ったことが一度もないと言えるでしょうか。今まで一度もうそをついたことがないと言えるでしょうか。心の中で、人をうらやんだり、ねたんだりしたことが一度もない、と言えるでしょうか。実際の行動となって現れる罪は、まずは私たちの心の中から始まります。ですから、「人はうわべを見るが、主は心を見る」と言われる神様の御前では、私たちは、ひとり残らず、罪ある存在です。そして、「そういうわけで、 ちょうどひとりの人によって罪が世界に入り、 罪によって死が入り、 こうして死が全人類に広がったのと同様に、 −−それというのも全人類が罪を犯したからです」（ローマ5:12）とある通り、罪のために、この世界に死が存在するのです。この罪のゆえに、私たちは、死ななければならない存在なのです。

けれども、神様は、私たちすべてを愛し、ただのひとりも滅びることを望まれませんでした。そこで神様は、ご自身のひとり子であり、ご自身神であられるお方を、イエス・キリスト、という罪のない一人の人としてこの地上にお送りになり、このお方が、すべての人の罪の罰を身代わりに受けることによって、救いの道を備えることにされました。すなわち、このイエス・キリスト、というお方が、神様の救いのご計画に従って、十字架で苦しみ、死ぬことによって、すべての人の罪の罰を身代わりに受けてくださり、このキリストを救い主として信じるならば、すなわち、先に書いたように、「イエス・キリストが十字架で死なれたのは、私の罪のためであった、ということを認め、受け入れるならば、その信仰によって救われ、永遠の命をいただくことができる、すなわち、死の問題を解決することができるのです。これが、神様が計画し、備えてくださった救いの道です。これが、聖書が最も大切なこととして教えていることです。

 

*Sermon at the Sunday worship